※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
夫婦間の刺傷事件、異常な現象を伴う
7日未明、東大阪市の住宅街で発生した夫婦の刺傷事件について、不可解な証言が相次いでいる。警察発表によれば、事件は夫(45)と妻(42)の間で発生し、双方が包丁で相手を襲撃したとみられている。しかし、現場の状況や目撃証言は、常識では説明できないものばかりだった。
「最初はただの夫婦喧嘩やと思った。でも、二人の声が、次第におかしな響きになっていったんや……」
事件現場の近隣住民の一人が語る。
「まるで、二人とも“別の存在”になってしまったような感じやった。あんな言葉、聞いたことがない。まるで……触手が擦れるような、泡立つような、そんな響きやった」
警察の公式発表では、犯行の動機は「精神錯乱によるもの」とされている。しかし、警察関係者の匿名証言によると、事件現場では通常では考えられない現象が確認されていたという。
「血の跡が、床や壁を這うように伸びていたんです。ただの流血じゃない。血の軌跡が文字のように絡み合い、何かを記そうとしているようだった。しかも、それが刻々と形を変えていた……」
また、現場に駆けつけた警察官の一人が突然錯乱し、自らの舌を噛み切るという異常行動を起こしたことも確認されている。現在、この警察官は緊急入院中で、意味不明な言葉を繰り返し呟いているという。
この事件について、オカルト研究機関「ミスカトニック大学大阪支部」は「これは単なる家庭内の争いではない。“何か”が二人に影響を与えた可能性がある」と見解を示している。
横山英幸大阪市長、囲み会見中に“幻視”か
7日午後、大阪市役所で開かれた横山英幸市長の囲み会見が異例の形で中断された。市長が突然、記者たちの前で異常な発言をしたためである。
「……あれは、大阪湾の底から……見ている……いや、いやだ、目を合わせるな……!」
市長のこの言葉の直後、会見場に居合わせた数名の記者が突如、立ち上がり出口へと駆け出したという。現場にいた記者の一人は、次のように証言している。
「市長の目が……黒く変わったように見えたんです。まるで、あの瞬間だけ違う存在になったように。まるで、何かに支配されているように……」
その後、市長は意識を取り戻したものの、会見は即座に打ち切られた。大阪市は「市長が一時的に体調を崩しただけ」と発表したが、関係者によれば、市長は会見後もしばらく呆然とした様子で「水の向こう側に“何か”がいる……」と呟いていたという。
この異変について、カルト組織「黄衣の王の信徒たち」の関係者が「ヒュドラの眷属が目覚めつつあるのかもしれない」と述べたが、真相は依然として不明である。
近畿地方、異常気象と大雪、異界との境界が薄れる
7日夜、大阪管区気象台は「異常気象による大雪の恐れがある」と警告を発した。しかし、気象学者の中には、この気象現象が単なる異常気象ではない可能性を指摘する者もいる。
「この雪雲の動きが明らかにおかしい。通常の大気の流れでは説明がつかない動き方をしている」
さらに、大阪北部の住民からは「雪の中に何かが潜んでいる」という証言が複数寄せられている。
「雪の中から腕が伸びてきたように見えた。白く、細く、関節が異様に多い腕……でも、見直したら、何もなかった」
また、雪の降る夜に異様な歌声を聞いたという報告もある。
「ハミ……ヤナク……フタグン……みたいな、意味のわからん詠唱が、風に紛れて聞こえてきた。最初は空耳やと思ったけど、家族も同じことを聞いたらしい」
オカルト研究家の間では「この雪は、旧支配者の接触によるものではないか」との声が上がっている。現在、関西方面で活動する「星の智慧派」や「アーカム異端研究会」がこの現象の調査に乗り出しているという。
大阪湾沖、海底地形の異変発覚
7日夜、大阪湾沖の海底地形が突如変化していることが確認された。大阪大学の海洋研究チームが行ったソナー調査により、海底に突如として巨大な亀裂が出現していることが判明した。
「こんなものは、今までなかった。我々が観測している限り、地震の影響もない。だが、亀裂はまるで何かが“中からこじ開けた”ような形状をしている」
海底の異変と同時に、大阪湾周辺の漁業関係者からは、異常な漁獲の報告も相次いでいる。
「目のない魚、異様に長いヒレを持つイカ、まるで人の顔をした貝……こんなもん、見たこともない」
そして、最も不吉な証言が、ある漁師から寄せられた。
「夜の海を眺めとったら、水面の下に……巨大な影が見えたんや。あれは……船よりデカかった。何かが、そこにおる……」
この異変は、大阪の異常現象と無関係ではないかもしれない。
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