札幌異聞 二〇二五年二月七日【異形の雪像? 雪まつりに突如現れた「禁断の造形物」に騒然】

札幌

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

【異形の雪像? 雪まつりに突如現れた「禁断の造形物」に騒然】

2月6日、札幌市内で開催中の「雪まつり」において、正体不明の巨大な雪像が突如出現し、市民や観光客を騒然とさせた。問題の雪像は、大通公園6丁目会場の一角に忽然と現れたもので、その異様な造形と圧倒的な存在感により、多くの人々が恐怖の声を上げた。

造形の異様さと発狂する目撃者

目撃者の証言によると、その雪像は明らかに人間の手によるものではなく、無数の触手と巨大な瞳を持つ異形の姿をしていたという。最初に発見した清掃作業員の一人は、「こんなものを見たことがない……。説明できない形をしていた」と怯えながら語り、その後、突然意味不明の言葉を呟き始め、意識を失った。

その後もこの雪像を目にした人々の中には、恐怖で動けなくなる者や、突然狂ったように笑い出す者が続出した。市内の病院によると、午後だけで30名以上が精神錯乱状態となり搬送されたという。警察は不審者による悪質ないたずらの可能性を視野に入れ、慎重に調査を進めているが、どのようにしてこの雪像が作られたのかは依然として不明のままだ。

夜半に響く奇怪な詠唱と神話的組織の影

同日夜、問題の雪像の周辺で奇妙な出来事が相次いだ。目撃者によると、深夜2時ごろ、雪像の前で数名の黒いローブを纏った人物が集まり、不気味な詠唱を行っていたという。彼らの口からは「イァ! イァ! クトゥルフ・フタグン!」といった不可解な言葉が繰り返し発せられ、周囲の空気が異様に重くなるのを感じたと証言する者もいる。

また、警察が出動した際には、雪像の周囲には無数の奇怪な紋様が刻まれており、それらが微かに発光していたとの報告もある。なお、目撃者の一人は、これらのローブの男たちが「黄衣の王に祝福を」と呟いていたと述べており、一部のオカルト研究者の間では、彼らが「黄衣の教団」に属する者ではないかとの見方も出ている。

山林の異変の拡大

2月6日未明、札幌市南区の芸術の森において、新たな異常事態が発生した。夜間、彫刻公園の敷地内で「石像が動いていた」という通報が相次いだ。警察が駆けつけた際には、園内に展示されていた彫刻の配置が全く変わっており、中には一夜にして完全に形を変えたものもあったという。地元の彫刻家は「この彫刻は、数十年前からここに設置されていたはずなのに……まるで別のものになっている」と困惑の表情を浮かべている。

一方、目撃者の証言によれば、石像が夜の闇にまぎれて移動しているのを見た者もおり、「カタカタと不気味な音を立てながら、何かに呼ばれるように動いていた」とのことだ。研究者の間では、これは「ムーン=レンズ」に関係する現象ではないかとの見解が出ている。ムーン=レンズとは、無機物を意識ある存在に変えるとされる神話的存在であり、その影響下では、石像が生命を持つこともあり得るとされる。

また、同日夜、手稲山の旧金山採掘場跡にて不可解な光が目撃された。鉱山跡から奇妙な青白い輝きが漏れ出し、その周辺では重低音のような振動が響いていたという。地元住民の一人は、「金鉱の奥に何かがいる……見てはいけないものが」と震えながら証言した。

さらに、山中では奇怪な生物の目撃情報も相次いでいる。全身が黒い霧のようなもので覆われた異形の影が木々の間を滑るように動いていたと報告された。

専門家の間では、札幌市内の異常現象は「ただの偶然ではなく、何らかの大いなる存在が覚醒しようとしている兆候ではないか」と危惧する声が上がっている。

市民の間には「夢の中で、何かが呼んでいる声を聞いた」「空を見上げると、黒い何かが滑るように動いている」といった証言が増えており、異変の拡大は続いているようだ。

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