※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
南海電鉄汐見橋線の踏切事故、異常な証言相次ぐ
6日早朝、大阪市西成区を走る南海電鉄汐見橋線の踏切で発生した事故について、新たな証言が寄せられている。南海電鉄によると、当初は「遮断棒の故障による誤作動」とされていたが、事故を目撃した近隣住民や関係者の話は一様に不可解なものとなっている。
「電車が来る前に、踏切の向こう側に“何か”がいたんや。いや、人のような影やけど……人ちゃう。あれは……」
そう語るのは、現場近くの住民である田島清氏(63)。田島氏によると、事故発生前、踏切の向こうに立つ“異形”が目撃されていたという。
「夜明け前の薄明かりの中、ぐねぐねと動く影が道を塞いどった。それが急に消えて、車が進んだ瞬間に、踏切が閉まったんや」
さらに、事故に巻き込まれた乗用車の運転手(40代男性)は、搬送時に意味不明な言葉を発していたと救急隊員が証言している。
「“アイエー! アイエー!”とか、“シャンタクの翼が迫る!”とか、訳のわからんことばっかり叫んどった。落ち着いたかと思ったら、今度は自分の爪で腕を引っかき回し始めて……」
この事故に関して、関西方面で活動する「秘匿結社 アーカム異端研究会」の関係者が、「かの大いなる存在の前兆かもしれない」と語った。詳細な調査が求められる。
大阪・関西万博、建設現場で異変が続発
2025年の大阪・関西万博に向けた準備が進む中、建設作業員から異常現象に関する報告が相次いでいる。
6日朝、夢洲の建設現場で働く作業員数名が突如、錯乱状態に陥った。関係者によると、彼らは「地面の下から何かが囁く」「コンクリートの下に閉じ込められた“古きもの”が目覚める」などと叫び、現場を飛び出していったという。
さらに、翌日未明には監視カメラが不可解な影を捉えていた。
「黒い霧のようなものが、ゆっくりと建設中のパビリオンを這い回っていた。最初は排気かと思ったが、何か異様な動きをしていて……」
建設現場に関する報道規制が敷かれる中、関係筋の情報によると、現場では**「万博のための建設ではなく、“それ”を封じるための構造物を建てている”」**という噂が囁かれている。
この事態について、ナチス時代に設立されたオカルティズム研究機関の後継団体「カール・クラフト協会」も関心を示しており、独自の調査を開始しているとの情報もある。
ギャラリー大阪、写真展に写り込んだ“存在”
現在、大阪のキヤノンギャラリーでは「2023 第46回鉄道フォトコンテスト入賞・佳作作品展」が開催されている。しかし、展示されている写真の中に“説明不能なもの”が写り込んでいると来場者の間で話題になっている。
問題となっているのは、ある鉄道写真。大阪環状線の夜景を撮影した一枚である。
「普通の夜景のはずやった。やのに、展示されてる写真をよく見たら、ホームの端に……人とも言えん、異形のものがこっちを見とるんや」
その異形の姿を見た来場者の中には、失神する者や、その場を逃げ出す者も現れた。
「影のようで、影ではない。手足が異常に長く、顔がない。でも……写真を見るたびに、そいつが少しずつ近づいている気がする」
この写真は急遽撤去され、展示会の関係者は「照明の反射によるもの」と説明している。しかし、写真を撮影した本人は「現像するまでは何も写っていなかった」と証言しており、真相は闇に包まれたままだ。
西成地区で“発狂”する住民続出
ここ数日、大阪市西成区で異常行動を示す住民が増加している。住民の多くは、深夜になると「夢の中に囁く声が聞こえる」「漆黒の波が迫ってくる」などと話し、突如錯乱するという。
精神科医の話によると、発症した住民の共通点は「数日前に空を見上げたこと」だという。
「彼らは夜空を見ていたと言います。しかし、見ていたのは単なる星空ではなく、何か“うごめくもの”だったようです。彼らの証言をまとめると、それは“無限に広がる瞳”だったと……」
西成区では夜になると奇妙な鳴き声が聞こえるとの報告もあり、地元住民は外出を避けるよう呼びかけている。
この事態について、オカルト研究機関「ミスカトニック大学大阪支部」は**「我々が知る宇宙の常識が崩れ始めている。決して夜空を見上げるな」**との警告を発している。
終わりの始まりか
以上の異常事態が重なり、大阪では次第に不安が広がりつつある。
「夜になると、街全体がざわめくんや。風もないのに、何かが囁いとる」
そう語る住民の声が増える中、専門家たちは慎重な対応を呼びかけている。
そして、あるオカルト研究者はこう語った。
「これは前兆にすぎない。旧き神々は目覚めようとしているのかもしれない……」
大阪の空に広がる黒い影が、次に何をもたらすのか──それは、誰にもわからない。
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