※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
“栄の地下から響く異形の囁き、そして闇の胎動”
2月9日、名古屋市の栄地区では、通常の経済活動や文化イベントの陰で、不可解な事件が次々と報告されている。老舗百貨店の改装発表の裏で、地下階から奇妙な低音が響き渡り、経団連の懇談会では参加者の一部が異様な夢を見たと証言。さらには、人気ゲーム会社の企画展では、来場者が「あり得ざる形」を目撃したと語るなど、不穏な気配が市内を覆っている。
老舗百貨店の改装計画と“異音”の発覚
名古屋の老舗百貨店は、本館の大規模改装を発表。新たなターゲットとして富裕層やアート愛好家を取り込むことを目的としている。しかし、工事開始後、地下階の一部で予期せぬ地盤沈下が発生。作業員によると、「空洞のようなもの」が発見されたが、その内部から聞き慣れぬ低音が響き続けていたという。
「最初は機械音かと思った。でもよく聞くと、まるで人間の声のようだったんです。囁き声が何百も重なって、古い言葉で呪詛を唱えているみたいだった」と、ある作業員は震えながら証言する。
専門家チームが調査を試みたが、地下空間へ降りたスタッフは30分以内に体調を崩し、「理解できない図形が脳裏に焼きつく」と訴えて撤退した。市の文化財保護課は、これが古代の地下遺構である可能性を指摘しつつも、「触れてはならぬものが封じられていた可能性がある」とコメントしている。
経団連会長の“悪夢”と呟かれる名
名古屋市内の高級ホテルで開催された経団連主催の「東海経済」。J会長をはじめとする財界の要人が集まり、賃金引き上げと中小企業支援について話し合った。しかし、会場では異様な出来事が続発した。
複数の参加者が、会議開始前夜に「異形の存在が街を覆う夢を見た」と証言。ある財界人は、「空が真っ黒な霧に覆われ、名古屋の街がねじれ、空間が歪んでいた。何か巨大なものがビルの隙間から覗いていた」と語る。さらに、十倉会長自身も会議中に突如として顔色を失い、こう呟いたという。
「…あの名を知ってはならぬ……シュブ=ニグラスが……」
その後、彼は会見を中断し、部屋へ引きこもった。会議に同席したジャーナリストの間では、「彼の目が一瞬、何か別のものに変わった」と噂されている。
人気ゲーム会社の企画展に潜む“異形”
プラザ1Fで開催された人気ゲーム会社の「永遠の都」。ゲーム業界のトップクリエイターたちの作品が並ぶ中、展示された一枚のデジタルアートが来場者の間で騒然となった。
その作品は、ある作家が“夢で見た光景”を再現したものとされていた。そこには、「異界の都市」が描かれ、青黒い霧に包まれた尖塔が立ち並び、その中心には無数の目を持つ巨大な影が鎮座していた。
「この絵を見た瞬間、頭に直接何かが流れ込んできた気がした」と語る来場者も。さらに、展示エリアのカメラには、閉館後に“影”のようなものが蠢いている様子が映っていたが、主催者は「映像のノイズ」と説明し、それ以上の詳細は公表されていない。
名古屋ホテルのつるし雛と“竜の囁き”
名古屋ホテルのロビーに飾られた1万個のつるし雛。その美しさが話題を呼んでいたが、来場者の一部が異変を訴えている。
「夜になると、雛人形たちがわずかに動いているように見える」との声が相次ぎ、ある宿泊客は「枕元で何かが囁いていた」と証言。そのささやき声は、「クトゥルフ」「ニャルラトホテプ」「這い寄る混沌」といった聞き慣れぬ単語を呟いていたという。
また、飾られた“巳年にちなんだウロボロス”の装飾には、不規則な曲線が彫り込まれており、それを凝視した者の一部が「蛇ではなく、無数の触手を持つ存在」に見えたと錯覚する現象が報告された。ホテル側は、「心理的な影響によるもの」と説明しているが、館内の神職者が深夜に「禊」を行っていたという情報もある。
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