※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
世界的自動車企業、純利益予想を上方修正——背後に潜む「金属の神」
世界的自動車企業は3月期の純利益予想を4.5兆円に引き上げた。その要因として、ハイブリッド車(HV)の販売好調が挙げられているが、一部の研究者はこの業績上昇の背景に「異界の力」が関与している可能性を指摘している。
「この急成長は、人類の技術だけでは説明がつきません。トヨタの新開発部門が最近発表したエネルギー効率向上技術は、あまりにも理論を超越しているのです」——名古屋工業大学の柳田教授はそう警告する。
さらに、豊田市の工場周辺では、金属が異常に腐食する現象が相次いで報告されている。ある労働者は、「機械の奥から低いうなり声のような音が聞こえる」「一部のエンジンには、設計図にない不可解な紋様が浮かび上がっていた」と証言している。
クトゥルフ神話研究者のK氏は、「これは“金属の神”イグに関連する兆候かもしれない」と指摘する。「イグは機械と融合し、金属生命体を生み出す力を持つとされています。もしトヨタが知らず知らずのうちにその恩恵を受けているならば……近いうちに、我々は“人間ではないドライバー”を目撃するかもしれません。」
名古屋駅前の新サウナ施設、不可解な現象が発生
2月14日に開業予定の東海エリア最大級のサウナ施設「猿」だが、開業前から異常な出来事が報告されている。
「夜中にサウナの中から奇妙な低音が響いてくる」「無人のはずの水風呂に、誰かがゆっくりと浸かっている影が見えた」——清掃スタッフの一人がそう証言した。
さらに、ある内覧会に参加した客は「蒸気の中で、異形の顔を見た」と主張し、錯乱状態に陥ったという。彼のスケッチには、人間の顔に似ているが、鼻や口の位置が不自然に歪んだ奇妙な存在が描かれていた。
オカルト専門家のY氏によれば、「この現象は“蒸気の支配者”イタカの影響かもしれない」とのこと。「イタカは霧や蒸気の中から現れ、迷い込んだ人間を異界へと引きずり込むと言われています。サウナ施設のような閉鎖空間は、その影響を受けやすいのです。」
現在、施設側は安全対策を強化しているが、開業日が近づくにつれ、異常現象はますます頻発しているという。市民の間では、「蒸気の中で囁き声を聞いたら、決して応じてはいけない」といった都市伝説が囁かれ始めている。
夏山フェスタに不可解な招待状——山の神々が目覚める
名古屋市で唯一の山岳関連イベント「夏山フェスタ」が今年も開催されることが決定した。しかし、今年のイベントには、不可解な出来事が相次いでいる。
まず、イベント関係者が差出人不明の「招待状」を受け取ったという。その封筒は黒い紙でできており、中には「我らの山へ戻れ、門は開かれた」とだけ書かれていた。
さらに、登山用品メーカーのスタッフが、展示予定のテントの中で行方不明になったという証言も出ている。監視カメラには、彼がテントの中に入ったまま、一度も出てこない様子が映っていた。テントを開けると、そこには奇妙な石板が残されており、古代語のような文字が刻まれていた。
「おそらく、これは“黒山の王”イグロンに関連する現象です」——神秘学研究者のM氏はそう語る。「イグロンは山に隠された門を開く存在であり、特定の条件が揃うと“山そのもの”が異界と接続されるのです。」
現在、運営委員会はこの現象について公式な声明を発表していないが、フェスタに参加予定の登山家たちの間では、「今年のイベントには何かが潜んでいる」との不安が広がっている。
名古屋の夜空に浮かぶ“存在”
2月7日深夜、名古屋市の複数の地点で、「空中に巨大なシルエットが浮かび上がる」現象が報告された。目撃者によれば、それは「都市を見下ろす異形のもの」であり、「無数の目がこちらを見ていた」という。
この影を目撃した人々の中には、その場で倒れたり、失神する者もいた。ある者は発狂し、意味不明な言葉を呟き続けている。
クトゥルフ神話に詳しいS博士は、「これはアザトースの片鱗、もしくはニャルラトホテップの顕現である可能性がある」と警告している。
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