札幌異聞 二〇二五年二月一〇日【砂川市での雪崩救助訓練中に異形の遺跡発見】

札幌

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

砂川市での雪崩救助訓練中に異形の遺跡発見、調査隊が行方不明に

2月9日、砂川市で行われていた雪崩救助訓練の最中、積雪の奥深くから奇怪な石造りの遺跡が発見された。現場での初期調査によると、遺跡の石材には通常の人類が刻むはずのない不可解な象形文字が無数に刻まれており、その文様は古代メソポタミア文明やアイヌ文化のいずれとも一致しないとされる。

発見を受け、札幌大学考古学研究室の一団が現場に派遣されたが、彼らは「遺跡の奥へ進む」との無線連絡を最後に消息を絶った。捜索隊が派遣されたものの、現場に残されていたのは奇妙にねじれた防寒服と、「這い寄るものが来る」という謎めいたメモのみだった。


札幌市のオフィス空室率低下…都市部に怪異の噂相次ぐ

札幌市のオフィス空室率が低下し、経済が回復傾向にあるとされる一方で、都市部のオフィスでは不吉な噂が相次いでいる。特に、最近テナントが入ったビルの中には、「夜になると天井から囁き声が聞こえる」「床が異常に冷たく、足音が自分についてくる」といった怪現象が報告されている。

また、あるビル管理人の証言によると、深夜に一人で巡回していた際、エレベーターのドアが誰もいないのに勝手に開き、かすかに黒い影が蠢くのを見たという。霊能者による調査が行われたが、関係者は「これは幽霊などではない。もっと根源的な恐怖が潜んでいる」とコメントし、その後取材を拒否した。


建設コンサルタントが未来を拓くシンポジウム、不可解な電波障害が発生

2月9日、札幌市のホテルで開催された「北海道のコンサルタントシンポジウム」では、講演中に異常な電波障害が発生した。会場のスクリーンには突如として正体不明の数列と幾何学模様が浮かび上がり、参加者の一部は激しい頭痛を訴えて会場から退場した。

シンポジウムの主催者は、「一時的な技術的問題」として事態を収束させようとしたが、現場に居合わせたプログラマーによると、スクリーンに映し出された映像は人間が作成したものではなく、「異次元的な数学的構造を持つ」ものだったという。調査の結果、ホテルの電源系統には異常がなく、問題の映像がどこから送信されたのかは依然として不明である。


札幌市、救急医療情報の「見える化」システムが異常なパターンを検知

2月19日から本格運用予定の札幌市救急医療情報「見える化」システムが、試験運用中に異常なパターンを検知した。システム開発者によると、通常の患者データとは異なる「存在しないはずの患者」の記録が多数表示されたという。

「その患者記録は、1920年代のものを思わせる古いフォーマットで記録されており、奇妙なことに全員の名前が“ニャルラトテップ”に関連する何らかの変形だった」と関係者は証言する。これを受けて、システムの解析が進められているが、担当エンジニアの一部が原因不明の高熱と幻聴を訴え、作業の進捗は停滞している。


季節外れの暖気…空に浮かぶ「不自然な渦」が目撃される

気象庁によると、来週半ばにかけて北海道内に異常な暖気が流れ込み、札幌では4月並みの気温が予測されている。しかし、同時に不可解な現象も報告されている。

数日前から、札幌上空には「通常の気象現象では説明がつかない」螺旋状の雲が観測されており、地元の天文愛好家によると「星々の配置が微妙に変化しているように見える」との指摘がある。さらに、オホーツク海沿岸では「潮が逆流する」という異常現象も確認されており、一部の海洋学者は「この現象は、単なる気象変動ではなく、より深遠な力が関与している可能性がある」との見解を示している。

一方、札幌市内の一部の住民は「夜になると地面の下から不気味な低音が響く」と訴えており、特に創成川周辺では奇妙な振動が観測されている。市当局は「地盤の微妙な変動」として市民を安心させようとしているが、あるオカルト研究者は「これは地下に眠る何かが目覚めようとしている兆候かもしれない」と警告している。

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