大阪日神 二〇二五-〇二-〇六【大阪湾に巨大な「異形の影」、漁船が消息を絶つ】

大阪

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

大阪湾に巨大な「異形の影」、漁船が消息を絶つ――目撃者「海が…見つめていた」

2月5日未明、大阪湾沖合で漁をしていた漁船「第二潮風丸」(乗員6名)が消息を絶った。関係者によると、船は午前3時ごろに最後の交信を行い、その後行方不明となった。海上保安庁は捜索を続けているが、船の残骸は未だ発見されていない。

この事件の直前、付近で操業していた別の漁船の乗員が「異様な影を海中に見た」と証言している。

「普段の海とは違った。暗闇が渦を巻くようにうねっていて、深淵が開いたみたいだった。何かが…そこにいたんだ。言葉にできない。あれは…」

証言者の一人は、話の途中で錯乱し、現在も病院で精神的ショックの治療を受けている。海洋研究機関の調査によれば、当該海域では数日前から不可解な水温上昇が観測されており、未知の生物活動の可能性も指摘されている。


なんば駅近くのビルで不可解な落書き「ヨグ=ソトースを讃えよ」

2月5日午前、なんば駅近くの廃ビルの壁に「ヨグ=ソトースを讃えよ」という謎の文字が血のような赤黒いインクで描かれているのが発見された。落書きの周囲には奇妙な幾何学模様が刻まれ、一部には「時は近い」「門が開かれる」といった文言も確認されている。

警察は宗教団体の関与を疑っており、以前より関西圏で活動していた謎のカルト集団「無貌の預言者の会」への関与を調査している。住民の一部からは、「最近、夜になると妙な詠唱の声が聞こえる」「月が異様に大きく見える日が増えた」との証言が寄せられている。

また、落書きを発見した清掃員の男性(53)は、その場で倒れ、「門が見える…彼が…来る…」と意味不明の言葉を繰り返した後、失神。現在も意識は戻っていないという。


西成区のカラオケ居酒屋に「異形の客」? 店主「奴の目を見てはいけない」

今月初め、西成区山王にあるカラオケ居酒屋「エンジェル」において、未明に現れた謎の客についての証言が波紋を呼んでいる。

店主によれば、その客は全身が異様に長く、顔の輪郭がぼやけていたという。

「最初はよくある変な酔っ払いかと思った。だが、顔が…顔が妙にのっぺりしていて、まるで空間が歪んでいるみたいだった。奴の目を見たらダメだ。見たら…心が吸い込まれる」

居合わせた常連客の一人はその夜以来、言葉を発しなくなり、うつろな目で宙を見つめ続けているという。

警察は一時、店の防犯カメラの映像を解析しようとしたが、「その時間帯だけ記録が消えていた」。専門家によれば、古くから西成周辺には「顔のない男」の怪談が存在し、「無貌の神・ナイアルラトホテップの眷属に遭遇した可能性も否定できない」との見解を示している。


阪急うめだ本店のバレンタインフェアで異変「開封したら甘い香りがしない、むしろ…」

バレンタインチョコレート博覧会が開催される阪急うめだ本店で、来場者から「購入したチョコレートが不可解な状態だった」という報告が相次いでいる。

「包装紙を開けた瞬間、甘い香りがするはずなのに…逆だった。腐敗した海藻のような、湿った土のような臭いがしたんだ」

この異変を報告した客の一部は、その後悪夢にうなされ、「夢の中で、何か蠢くものがいた」と証言している。あるチョコレートの箱の裏には、「イホウンデの祝福を受けよ」と刻まれていたとの話もあり、調査が進められている。

専門家の間では、「異界の力がこのイベントを通じて影響を及ぼしている可能性がある」との見解が浮上。特に、関西圏では「ショゴス信奉会」という秘密結社が古くから活動していたことが知られており、関与の可能性があるとされている。


大阪府と市、万博に向けた新たな対策「不可視の影響」にも言及

2025年の大阪・関西万博を前に、大阪府と市は「不可視の影響」に対する新たな対策を検討していることが明らかになった。

昨年より、大阪湾周辺での「異変」や「精神異常者の増加」が報告されており、専門家の間では「大阪の土地に眠る何かが、万博の開催をきっかけに目覚めつつある」との警告が出ている。

「都市の形が変わる時、眠れるものも目を覚ます。万博という大いなる儀式が、彼らを呼び寄せているのかもしれない」――大阪大学民俗学研究室の某教授

政府は万博会場周辺に新たな「封印措置」を施すことを検討しているが、詳細は明らかにされていない。

「人類は決して知るべきではなかったものに触れようとしているのかもしれない」

ある関係者は、そう語った。

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