名古屋神報 二〇二五・〇二・〇九【フットサルチーム、異形の影に包まれながらも優勝報告】

名古屋

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

フットサルチーム、異形の影に包まれながらも優勝報告

フットサルチームはディビジョン1で7連覇・通算16回目の優勝を果たし、名古屋市市長を表敬訪問した。しかし、優勝の歓喜に包まれるはずの訪問は、不気味な異変に見舞われた。

チームが市庁舎に到着した瞬間、空が急激に暗くなり、まるで海底深くのような蒼黒い霧が広がった。選手たちが表彰状を受け取る瞬間、市庁舎の壁に奇怪な文様が浮かび上がり、そこから聞こえるはずのない異界の囁きが響いたという。

「おそらくは気圧の変化によるものだと思いますが、壁に現れた模様はまるで古代文字のようでした。なぜか私たちの頭の中に”イア!イア!ルルイエ!”という言葉が響いて……。」(フットサルチームのキャプテン談)

市長は「これは名古屋の未来にとっての吉兆ですわ!」と、独特のアクセントで笑い飛ばしたが、その瞳の奥には何かを恐れるような光が宿っていた。なお、表敬訪問の翌日、市庁舎の地下資料室から**「禁断の海の書」**と呼ばれる封印された古文書が忽然と消失したことが判明。現在、警察が調査中である。


交通死亡事故多発警報の延長、道路に刻まれる旧支配者の呪印

名古屋市内では年初から異常なペースで交通死亡事故が多発し、1月29日から発令されていた「交通死亡事故多発警報」が2月12日まで延長されることが決定した。しかし、事故現場の調査にあたった警察関係者から、ある不可解な証言が寄せられている。

「事故現場のアスファルトをよく見ると、普通のタイヤ痕とは違う、螺旋状の紋様が浮かび上がっていました。それが一定の法則で並んでいるんです。最初は単なる偶然かと思いましたが、複数の現場で同じものが見つかったため、無視できない状況です。」(愛知県警・匿名捜査官)

さらに、ある被害者の車のドライブレコーダーには、事故の直前、道路の影から無数の触手のようなものが這い出る映像が記録されていた。映像は解析のため愛知県警に提出されたが、調査員が映像を確認した直後に錯乱し、「あれは見るべきものではなかった」とうわごとのように繰り返しているという。

名古屋市交通局はドライバーに対し、「夜間の運転時には、決してルームミラーを見つめすぎないように」と異例の注意喚起を行った。


名古屋鉄道の運賃改定に伴う新たな「旅路」──異次元への片道切符?

名古屋鉄道(名鉄)は、3月16日の運賃改定に伴い、特定の企画乗車券の発売を発表した。その中には「旧都ツアーチケット」と名付けられた奇妙な乗車券が含まれていることが確認された。

この乗車券の詳細を確認したところ、通常の運行ルートには存在しない「古ノ宮駅」という目的地が記されている。この駅名に関する公式の記録はなく、名鉄の公式路線図にも該当する駅は存在しない。さらに、関係者の話では「古ノ宮駅」という名は、太古の昔、名古屋がまだ海底の一部であった時代に存在したとされる**“旧支配者の神殿”**を指す言葉と酷似しているという。

実際にこのチケットを購入した人物によると、彼らは「金山駅で降りるはずが、気づいたら知らない場所にいた」と証言している。その場所は闇に包まれ、空には巨大な影が浮かび、地面からは低いうめき声のような振動が伝わってきたという。次の瞬間、意識を失い、目を覚ました時には名古屋駅のベンチに座っていたという。

名鉄側はこの事象について、「誤った乗車券情報が紛れ込んだ可能性があり、現在調査中」と発表しているが、事情を知る鉄道ファンの間では「とうとう、”あの駅”が再び現れたのか……」と不穏な囁きが広がっている。

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