福岡異刊　２０２５/０２/２２【学級閉鎖、インフルエンザか「黄昏病」か】

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

学級閉鎖、インフルエンザか「黄昏病」か

2月16日、福岡市内の複数の小中学校で、インフルエンザ様の症状を訴える生徒が急増した。熱、咳、倦怠感に加え、彼らの多くが「悪夢を見る」「知らない誰かが呼ぶ声がする」と訴えたという。

ある学校では、1人の児童が奇妙な古代文字を書きなぐりながら「星の彼方からの囁きが聞こえる」と叫んで倒れたとの報告がある。彼が書いた文字を専門家が解析したところ、それはシュブ＝ニグラスを称える古代の詠唱と酷似していたという。

「子どもたちの病は、単なるインフルエンザではないのかもしれない」と、ある教師は不安げに語る。しかし、福岡市の教育委員会は「これは単なる風邪の流行である」との声明を発表し、市民に冷静な対応を求めた。

2月16日夜、福岡県沿岸に出されていた波浪注意報が解除された。しかし、漁師たちは口をそろえて「海がおかしい」と語る。

「魚が取れないだけじゃない。海が……呼吸してるんだ」とある老漁師は震えながら証言した。

彼の話によれば、数日前から海上で奇妙な泡が発生し、深夜には海の向こうから聞いたことのない唸り声が響いていたという。21日には、博多湾に不気味な渦が発生し、その中心から「何か巨大なもの」が浮かび上がろうとする姿が目撃されたが、直後に波に飲み込まれた。

海上保安庁は「異常は確認されていない」と発表したが、一部の漁師の間では「クトゥルフが目覚めつつあるのではないか」との噂が囁かれている。

2月16日、福岡は異例の寒さに見舞われた。昼間でも気温が氷点下に近づき、人々は防寒具を身に包んだ。しかし、この寒波は単なる気象現象ではなく、「何か得体の知れぬ力」によるものではないかとする噂が広がっている。

市内の複数の地点で、氷の結晶が奇妙な幾何学模様を描いているのが発見された。専門家によると、それは通常の氷の形成とは異なり、人工的な力が働いている可能性があるという。

さらに、一部の住民が「黒い影のようなものが街をさまよっている」と証言。2月18日には、博多駅近くの防犯カメラに「人の形をした影」が映り込んでおり、その姿はニャルラトテップの使徒に酷似していたとオカルト研究家は語る。

2月15日、福岡県と福岡市は過去最大規模の新年度予算案を発表した。その中には「都市防災強化」と称する項目があったが、一部の市民団体が「防災という名の下に、何かを封じ込めようとしているのではないか」と疑念を抱いている。

福岡市の中心部には「特別管理区域」とされるエリアが設けられ、関係者以外の立ち入りが制限されている。ここで何が行われているのか、政府関係者は口を閉ざしているが、地下には「封印施設」が存在するという噂もある。

「古代の存在が目覚めようとしている。我々はそれを止めるために資金を投じているのだ」と名を伏せた関係者が語ったという。

2月21日、福岡市地下鉄はクレジットカードのタッチ決済対応を全ブランドに拡大すると発表した。しかし、このシステムには「未知の信号」が組み込まれており、利用者の脳に直接作用するのではないかという指摘がある。

あるIT技術者が解析したところ、決済時にごく微弱な超音波信号が発せられていることが判明。この信号を受け取った人々の一部は、その晩「深淵からの囁きが聞こえる」と訴えた。

「このシステムは決済だけでなく、何かを伝えるためのものではないか」と、オカルト研究者は警鐘を鳴らす。果たして、この技術の背後にはどのような意図が隠されているのか——