福岡異刊 2025/04/12【福岡市天神ツインビルの不審物、旧支配者の「目」か?】

福岡

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

福岡市天神ツインビルの不審物、旧支配者の「目」か?〜急増する異常現象と古き神々の影〜

4月5日午前、福岡市中央区の「天神ツインビル」にて発見された不審物は、当初、単なるイタズラもしくはテロ未遂の疑いが持たれていた。しかし、その後の調査により、かつて人類が忌避し、記録から抹消された「旧き神々」に関わる儀式的な遺物の可能性が浮上してきた。

目撃者の一人であるOL・Sさんは、次のように語る。

「トイレに入った瞬間、空気が違ったんです。空間が…収縮しているような錯覚がして、弁当箱のような物体が“まばたき”したように見えたんです。気づいたら耳鳴りがして、しばらく動けませんでした。」

この「まばたき」する物体は、後に警察の爆発物処理班によって慎重に回収されたが、福岡県警による発表は異例の「調査中」の一点張り。関係者の一部は匿名を条件に、「あれは“目”だ。人のものではない」と証言している。

地下鉄七隈線延伸工事現場で謎の地下空洞が発見される

天神ビルでの事件とほぼ同時期、福岡市営地下鉄七隈線の延伸工事現場では、地下20メートル地点で未知の空洞が発見された。重機が急に動かなくなり、地質調査チームが入ったところ、古代の石碑群と、巨大な章魚(タコ)を模した石像が並ぶ洞窟が出現したという。

この現場に入った作業員の中には、突如意味不明な言語を口走り始めたり、「夢の中に沈む都市と巨大な存在が現れた」と証言する者も現れた。現在、工事は一時中断され、福岡市は「文化財保護の観点からの対応」としているが、実際には神話的存在を恐れての封鎖ではないかという噂もある。

旧大学考古学教授で、現在は九州オカルト研究所の名誉顧問を務めるK博士は、こう語る。

「この空洞は、クトゥルフ神話に登場する『地下の都市ル=ルイエ』と酷似した構造を持っている。おそらく、福岡の地下には旧支配者を崇める信徒たちの聖域が存在していたのだろう。七隈線の延伸は、禁じられし場所を開け放ってしまった可能性がある。」

感染症の急増、「知識の疫病」か?

同期間、福岡県内ではインフルエンザおよびプール熱の感染者が急増している。だが医療関係者の中には、症状に「認知異常」や「共通の幻覚体験」が含まれる例が多発していることに注目している。

「患者の一部は“深きものどもが来る”、“星が整列する”といった内容を繰り返し語るんです。高熱では説明がつかない明晰な描写で、彼らは“深淵の知識”に触れたかのように変貌していく」——福岡市内の病院に勤務する看護師(匿名)

これについて、精神科医であるU氏は、「単なる風邪ではなく、精神と現実の“壁”が薄くなる『知識の疫病』の可能性がある」と指摘。クトゥルフ神話において、このような知識汚染は「ナイアーラトテップの囁き」による精神崩壊と一致するという。

高級車盗難事件と「異界の門」

3月末から続発しているレクサス車の連続盗難事件にも、奇妙な共通点が浮かび上がってきた。いずれの現場周辺には、目撃者が「奇妙な触手のような影を見た」と証言しており、また車の防犯カメラには一瞬、「人間ではない何か」が映り込んでいたという。

情報筋によると、一部の車両は盗難後、GPS追跡装置も反応しないまま“完全に消失”している。

「彼らは車ではなく、“金属と情報”の構成そのものを求めていたのではないか?つまり、現代の技術で編まれた人工知能や電子制御システムは、旧き神々にとって“門”となる可能性があるのだ」と、電子工学者であり神話研究家の奥寺彰氏は語る。

卵不足と供物の一致

そして注目すべきは、鳥インフルエンザの影響による卵の不足だ。これは単なる経済的打撃ではなく、神話的観点から見れば「供物の枯渇」を意味するという。

かつてクトゥルフ神話において、鶏卵は古代儀式の中で「再生と召喚の鍵」として扱われていた記録がある。供物が不足することは、すなわち“封印の不均衡”を招き、異界の門を開く誘因ともなり得る。

福岡市南区の神社では4月10日、社殿の鏡が突如として黒く染まり、「名もなき者の目がこちらを覗いた」と神職が報告。以降、神社周辺では猫の失踪、異音、幻視の訴えが急増している。

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