※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
博多阪急で“禁断の駅弁”大会を開催
2月22日から28日まで、博多阪急にて「禁断の駅弁大会」が開催された。全国の名産品を集めたこのイベントだが、今年は奇妙な異変が報告されている。
石川県から出品された“深海よりの供物弁当”には、一般には知られていない希少な海洋生物が使われているとの噂が流れた。試食した客の一部は「言葉にできないような味わい」と評価する一方で、「奇妙な幻覚を見た」「深海の囁きが聞こえる」と証言。イベントの広報担当者は「問題はない」としているが、会場には次第に不可思議な模様を描く異形の客が増え、売り場の空気は次第に異様なものへと変化した。
九州デジタルフェスティバルで“禁じられた知識”が流出か
2月23日、北九州市の「REDEE 北九州イノベーションセンター店」にて開催された「九州デジタルフェスティバル」は、最新の技術に触れる機会を提供するイベントとして大いに賑わった。しかし、来場者の中には異様な言動を見せる者も現れた。
VR体験コーナーで一部の参加者が「仮想空間の中に理解不能な存在が潜んでいた」と報告。中でも、一部の来場者が偶然アクセスしたという“禁断のデータベース”には、古の知識が記されており、それを閲覧した者はその場で卒倒したという。主催者側は「単なるプログラムのバグ」と説明しているが、情報の流出元は不明のままだ。
福岡・天神で開催された壱岐物産展にて異形の来訪者が確認される
2月24日・25日に天神のパサージュ広場で初開催された「壱岐物産展」は、壱岐島の豊かな文化を伝える催しとして好評を博した。しかし、来場者の証言によれば「異様な風貌の人物がいた」との報告が相次いでいる。
目撃情報によれば、その異形の来訪者は「皮膚がぬめり、目が異常に大きく、魚のような形態」をしており、人語を解するが発音が異様であったという。また、彼らは壱岐産の特産品である焼酎や海産物に強い興味を示し、時折奇妙な呪文のような言葉を呟いていたとのこと。関係者は「仮装をしていた可能性が高い」とするが、来場者の一部は今も夢の中で彼らの姿を見続けているという。
「頭痛の日」に合わせ貴賓館が緑色にライトアップ――その意味とは?
2月22日の「頭痛の日」にあわせ、福岡市の旧福岡県公会堂貴賓館が緑色にライトアップされた。この取り組みは、片頭痛に関する理解を深めることを目的としたものだが、あるオカルト研究家は「この色彩には別の意味がある」と指摘する。
緑色の光は、クトゥルフ神話に登場する旧き神々の存在を示唆する色彩のひとつであり、特に“ルルイエ”と呼ばれる沈んだ都市に関連すると言われている。さらに、点灯中に貴賓館の周辺で異常な波長の音が観測されたという報告もある。この現象について地元の研究者は「単なる電磁ノイズの可能性が高い」としているが、一部の住民の間では「この街に封じられた何かが目覚めようとしているのではないか」と不安が広がっている。
福岡県内でインフルエンザによる学級閉鎖が発生――感染源は海の底か?
2月28日、福岡県内の複数の学校でインフルエンザによる学級閉鎖が相次いだ。例年の流行時期と重なるため通常のインフルエンザと考えられているが、一部の感染者には奇妙な共通点がある。
感染者のうち数名は「身体が異様に冷たくなり、皮膚がかさつく」という症状を示し、さらには「潮の匂いが染みついたように感じる」と証言している。さらに、患者のうち何人かは「夢の中で巨大な影を見た」と語り、同じような内容の幻視が報告されている。
ある研究者は「通常のインフルエンザとは異なる要素が絡んでいる可能性がある」と指摘しながらも、詳細な調査は進んでいない。しかし、地元の漁師の間では「ここ数日、海の底から奇妙な音が聞こえる」との証言も出ており、福岡の沿岸では不可解な潮流の変化が観測されている。
――この都市の地下には、まだ知られざる秘密が眠っているのかもしれない。
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