※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
福岡市では、奇怪な出来事が相次いで発生し、市民の間で不安が広がっている。専門家は、これらの異常事態について未解明のまま調査を進めているが、背後に潜む恐るべき真実に触れる者はいまだいない。
地下鉄七隈線、異界への扉か?
2月11日、福岡市地下鉄七隈線において、ある乗客が「異形の者がホームを徘徊していた」と証言した。この日は福岡大学の入学試験に伴い臨時列車が運行されていたが、午前5時42分頃、渡辺通駅に停車した車両の監視カメラが、奇妙な影を記録していた。
映像解析を行った専門家によると、その影は人の形をしているようでありながら、関節がありえない角度で曲がり、まるで異次元の存在のようだった。駅員が調査に向かったが、奇妙な低いうめき声を耳にした後、乗客の姿は忽然と消え、行方不明者として捜索が続けられている。
インフルエンザか、それとも邪神の呪いか?
同時期に、福岡市内の複数の小中学校でインフルエンザによる学級閉鎖が相次いだ。しかし、一部の医師は「通常のインフルエンザとは症状が異なる」との見解を示している。
患者の共通点として「夜な夜な囁き声を聞いた後に発熱」「皮膚に不可解な模様が浮かび上がる」などの事例が報告されており、まるで邪神の刻印が刻まれたかのような状態であるという。ある医師は「これは単なるウイルス感染ではなく、何か別の力が作用している可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
博多のホテル、異界の饗宴
2月14日、ホテル博多ステーションにて開催されたカクテルパーティーに参加した複数の客が「時空の歪みを感じた」と証言した。
参加者の話によると、バーテンダーのS氏が提供した特別なカクテル「無貌の使者」は、飲んだ途端に「遠い海の底から何かが呼びかけてくる感覚」に襲われたという。また、宴の最中、時計の針が不可解な動きを示し、一時的に全ての電波時計が正確な時刻を示さなくなったという報告もあった。
その後、宴の参加者の一部が突如として失踪し、現在も行方不明のままである。福岡県警は事件性を否定しているが、一部のオカルティストたちは「古の者が現世に近づいている兆候だ」と語る。
筑後吉井おひなさまめぐりに潜む狂気
うきは市吉井町で開催された「おひなさま祭り」において、古い箱雛を見た見物客が一時的な記憶喪失に陥る事件が発生した。
事件の発端は、ひな人形を飾る会場の一角にあった「封印の間」と呼ばれる小部屋だった。そこには、通常のひな人形とは異なり、極端に細長い顔と黒ずんだ目を持つ異形のひな人形が展示されていた。
ある見物客が人形をじっと見つめた直後、「ここではないどこか」の風景が脳裏に焼き付いたと訴え、うわごとのように「深きものどもが呼んでいる……」とつぶやいて倒れた。地元の歴史家は「この人形は江戸時代から伝わるもので、触れてはならないとされてきた」と証言し、現在は厳重に封印されている。
福岡市、保健所統合の背後に隠された陰謀
福岡市は2024年度から各区の保健所を中央区の「福岡市保健所」に統合すると発表した。公式には「感染症情報の集約と効率的な運用を目的とする」とされているが、一部の市民はこの動きに疑念を抱いている。
関係者の話によると、統合計画の背後には「特定の感染症患者を一箇所に集める」意図があるのではないかという憶測が流れている。また、内部文書には「非人道的実験」と思われる記述があり、何者かが人体実験に関与している可能性がある。
さらに、旧福岡市中央保健所の地下には、かつて政府機関が使用していた秘密の研究施設が存在していたとの証言があり、都市伝説のように語られている「海底神殿の研究」が関連しているのではないかとの憶測も飛び交っている。
影は広がる……
福岡の街に渦巻く異形の影。市民の間では「夜道を一人で歩くな」「海のささやきを聞いてはいけない」といった警戒の声が上がりつつある。果たして、これらの出来事は単なる偶然なのか、それとも邪神が目覚めつつある前触れなのか——。
これからも、福岡の街で巻き起こる異常事態を注視していきたい。
コメント