※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。
久留米・鳥栖にて、訓練中の警官らが遭遇──“声なき声”と時空の歪み
4月24日、福岡県久留米署と佐賀県鳥栖署は合同で大雨による洪水を想定した救助訓練を実施した。だが、訓練中に派遣されたドローンは“本来存在しないはずの島状の構造物”を撮影。映像には、石造の祭壇のようなものの上で、複数のフードをかぶった人物が何かを詠唱している姿が映っていた。
映像の確認後、ドローンは突如ノイズとともに墜落。同時刻、ボートで中州に接近した警官3名が「頭の中で複数の声が同時に響く」と訴え、錯乱状態に陥った。医療機関は「一時的な集団幻聴」と診断したが、警官らの記憶には一致する言葉が残されていた──「イァ!シャブ=ニグラス!」。
門司港駅前で発見された“列車ではない何か”──歪む歴史の時間軸
JR九州が開催した「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」開幕式当日、門司港駅構内の閉鎖された地下プラットフォームにて、運行記録に存在しない“車両”が発見された。
その車両は1926年製と思われるが、塗装の剥がれた箇所からは奇妙な象形文字と、三本指の掌形が多数浮き出ていたという。列車内部からは、鉄道関係者の誰も解読できない手書きの路線図と、緑色に変色した人間の爪と思しき物体が箱に詰められていた。
鉄道会社は当該車両を「セット用小道具」として処理したが、その後3日間、門司港周辺のコンパスは方角を示さなくなった。
福岡県立美術館にて“生きている陶器”──鹿児島睦展に不可思議な現象
4月24日に開幕した陶芸家・鹿児島睦による展覧会「鹿児島睦 まいにち」にて、複数の来場者が「器がこちらを見ている」「絵柄の花が動いている」などと証言。展示物の一部からは、深夜になると“海底のような湿った音”が聞こえてくるという報告も。
関係者によれば、作品の一部には作者不明の陶片が混入していた可能性があり、その陶片は「奇妙な深海生物の意匠」が施されていたとのこと。美術館は調査のため一部展示室を閉鎖し、器の分析を行っているが、既に二人の学芸員が原因不明の不眠症に悩まされている。
福岡市が設置した「交差点ベンチ」が異空間の入口に?──利用者らの証言続出
市内7区に設置された“交差点ベンチ”に関し、複数の高齢者から「座ると周囲の音が消え、景色が溶けるように見える」「向かいに誰かが座っているようで、誰もいない」といった証言が寄せられている。
市の広報課は「心理的な安心感による錯覚」としているが、建設に使用された福岡産木材が、筑紫野市で“禁伐の森”とされていた場所から違法に伐採された可能性が浮上している。木材の年輪には、“螺旋の目”を模した奇妙な焼印が確認されている。
森林局の元職員は、匿名を条件に「その森は、封じられた“地底の祠”を護るための結界だった」と語った。
競技場地下に眠る“巨人の骨”
11月に北九州市で開催予定の卓球大会に向けた工事の最中、競技場地下から異様な構造物と骨が発見された。骨のサイズは人間の3倍以上で、関節部には吸盤状の痕跡が残されていた。
専門家は当初「古代ゾウの一種」と発表したが、のちに撤回。発掘に立ち会った作業員の半数が、その夜以降「卓球台の影から声がする」と訴えた。関係者の一人は、「これはスポーツではなく、供儀の儀式に近い」と語ったが、翌日、消息を絶っている。
大会の開催については予定通り進行中とのことだが、地元の一部では「闇の祭典」への懸念が広がっている。
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