福岡異刊 2025/02/07【海苔の日に異常潮位発生、奇妙な海苔が漂着】

福岡

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

福岡県沿岸部にて異常潮位発生、奇妙な海苔が漂着

2月6日未明、福岡県の沿岸地域にて、通常では考えられない潮位の変動が観測された。博多湾や有明海沿岸の一部では潮が異常に引き、逆に別の区域では予測を超える高潮が発生。漁業関係者によると、これは単なる自然現象ではなく、「海の底から何か巨大なものが蠢いているかのような動きだった」と証言する者もいる。

さらに、朝方になり地元住民から「見たことのない海苔のようなものが大量に漂着している」との報告が相次いだ。その海苔は通常の有明海苔とは異なり、異様なほどの黒紫色をしており、表面には不規則な紋様が浮かび上がっていた。地元漁師が触れたところ、「まるでそれ自体が脈動しているような感触だった」と語っている。

福岡大学の海洋生物学者が採取したサンプルを分析したところ、その細胞構造は通常の海藻とは全く異なり、異常な増殖速度を示していることが明らかになった。また、顕微鏡で確認すると、表面には未知の文字のような文様が無数に刻まれていることも判明。専門家は「これは何らかの太古の生命体か、それとも人知の及ばぬ力によるものかもしれない」と困惑の表情を浮かべていた。

海苔の日の給食で異変、複数の生徒が錯乱状態に

この奇妙な海苔が発見された翌日、一部の学校では「海苔の日」を記念した給食が提供された。しかし、これを食べた数名の生徒が突然錯乱し、不可解な言葉を呟きながら発狂。柳川市内の中学校では、「海苔を口にした瞬間、周囲の空間が歪んだ」と証言する生徒もいた。

症状を訴えた生徒たちは、共通して「海の底から何かが見つめている」「無数の目がこちらを覗いている」と話しており、そのうち数名は意味不明な呪文のような言葉を発しながら自らの爪で顔を掻きむしるなどの異常行動を見せた。

この異変を受け、福岡県警と保健所はただちに給食に使われた海苔を回収し、原因の調査を開始。しかし、回収された海苔の一部は謎の変色を遂げ、封をされた状態でありながら不規則な蠢きが確認されたという。

「深淵の門」信奉者の活動活発化か?謎の組織が関連を示唆

これらの事件と時を同じくして、福岡市内の廃工場跡にて、地元住民が「不審な集会」を目撃。参加者たちは黒いフードを被り、奇怪な文様の刻まれた石板を囲んでいたという。住民の一人は「耳を塞ぎたくなるような奇怪な呪文を唱えていた」と証言。

この報告を受け、地元オカルト研究家による調査が進められたところ、彼らは「深淵の門(ザ・ゲート・オブ・アビス)」と呼ばれるカルト集団である可能性が浮上した。この組織は古代の深海に眠る「旧支配者」への信仰を掲げ、世界各地で儀式を行っているとされる。

また、この集団は今回の異常潮位や海苔の漂着について、「深きものどもの目覚めの兆し」と捉えている可能性がある。関係者の間では、「奴らは次の段階へと移ろうとしているのかもしれない」との懸念が広がっている。

海沿いで行方不明者が続出、奇妙な碑文が発見される

この一連の出来事と並行して、福岡市や糸島市沿岸部で行方不明者が相次いでいる。行方不明者の共通点として、「深夜に海辺を散歩していた」「海苔の異変について話していた」との情報が寄せられている。

また、博多湾近くの岸壁では、古びた石碑が新たに発見された。その表面には人間の手で刻まれたとは思えない文字が連なっており、解読を試みた言語学者は「これは古代フェニキア語に似ているが、どの文献にも該当しない文字列だ」と困惑している。

地元当局はこの碑文の由来を調査するとともに、夜間の海岸立ち入りを制限する措置を講じた。しかし、すでにネット上では「深淵の門」による儀式の一環ではないかとの憶測が飛び交い、オカルト愛好家たちがこぞって現地に足を運んでいるという。

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