名古屋神報 二〇二五・〇二・二十二【鉄道ダイヤ改正で「異界への直通運行」】

名古屋

※注釈※
この記事は、クトゥルフ神話の世界観に基づいた完全な創作フィクションです。
現実の出来事や人物とは一切関係ありません。

名古屋市、新年度予算案を発表——「キャリアタイム」は深淵への準備か

名古屋市は2025年度の予算案を発表し、一般会計総額は1兆4853億円余りと過去最大となった。特に注目されたのは、「キャリアタイム」と呼ばれる新たな授業の導入である。市はこれを「児童・生徒の探究心を養うための時間」と説明したが、一部の教育関係者からは奇妙な懸念が上がった。

「この授業の教材には、不可解なシンボルや発音しがたい言語が含まれています。特に英語の授業で導入される音韻学の資料は、19世紀に米国のミスカトニック大学で禁じられたものと酷似しています。」

市の担当者に取材を試みるも、「それは単なる学術的な試みであり、誤解を招くものではない」との曖昧な返答に終始した。しかし、一部の市民は「キャリアタイムで教えられる内容が、旧市街の地下に眠る“何か”を目覚めさせようとしているのではないか」と不安を募らせている。


人気キャラクターのポップアップストア開催——奇妙な歪みが発生

ジェイアール名古屋タカシマヤで開催されたポップアップストア。350種類以上のグッズが販売され、多くのファンで賑わった。しかし、2月18日の昼過ぎ、店舗の一角で奇妙な現象が報告された。

目撃者によると、ぬいぐるみの一部が微かに動いていたという。

「最初は気のせいかと思ったんです。でも、友人と並んでいたときに、ぬいぐるみの目がこちらをじっと見ていることに気づいて……。その後、壁にかかった鏡を見ると、自分の影がありませんでした。」

さらに、会場付近では「ぬいぐるみが囁いているのを聞いた」という証言も相次ぎ、最終的に数名の来場者が突然の高熱と幻聴を訴え、イベントは一時中断された。


名古屋鉄道、ダイヤ改正を発表—「異界への直通運行」が決定

名古屋鉄道(名鉄)は3月16日のダイヤ改正において、中部国際空港への接続改善や築港線の編成両数変更を発表したが、その発表会で不可解な一文が紛れ込んでいた。

「なお、改正後の一部の列車は“R’lyeh(ルルイエ)方面への直通運行”を行います。」

発表後、この奇怪な文言はすぐに削除されたが、一部の市民はスクリーンショットを保存しており、SNS上で拡散された。ルルイエとは、伝説的な海底都市であり、クトゥルフ神話において“偉大なるクトゥルフ”が眠る場所とされている。

名鉄広報は「誤植である」と釈明したが、同日、名古屋駅のホームで「人ならざるものを見た」という報告が多数寄せられた。

「ホームの端に、妙に長い影が立っていました。その影は電車が通るたびに少しずつ膨張し、最後には構内の天井まで届いていました。」

さらに、夜間の路線保守作業員の一人が「奇妙な車両が通過した」と証言した。

「普通の車両ではありませんでした。窓の向こうには乗客がいたのですが、彼らは顔を持っていませんでした。ただ、こちらを見ていたんです……いや、見ていたと“感じた”んです。」


人気パーク新エリア「魔女の谷」、闇の儀式を伴ってオープンへ

愛知県長久手市の人気パークに3月16日、新たなエリア「魔女の谷」がオープンする。かの作品を再現したエリアであるが、オープン前日の深夜、このエリアにおいて奇妙な儀式が行われていたことが判明した。

目撃者によると、施設の一角に黒いローブを纏った人々が集まり、不思議な言葉を詠唱していたという。

「彼らは何かを呼び覚まそうとしていた。風が異常なほど強くなり、夜空にはあり得ない色の雲が広がっていました。」

パーク側は「単なるスタッフのミーティングであり、神秘的な儀式などは行っていない」と否定。しかし、その後、オープン直前にエリア内に謎の“目”のような模様が浮かび上がる現象が発生し、急遽補修工事が行われた。


名古屋市、地震への支援活動——海底からの囁き

2月16日、名古屋市上下水道局は、地震で被害を受けた地域への支援として技術者を派遣すると発表した。しかし、出発直前に派遣隊の一人が謎の遺書を残して失踪した。

「水の中で、何かが私を呼んでいる……。名古屋港の海底には、忘れ去られたものが眠っている。もうすぐ、それが目覚める。」

同日夜、名古屋港の防波堤付近で、不明瞭な言葉を呟く影が目撃された。それは次第に溶けるように闇へと消え、翌朝には奇妙な渦潮が発生していた。

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